第68回 日本宇宙航空環境医学会大会
68th Japan Aerospace Environment Medical Association Conference

大会長ご挨拶

 日本宇宙航空環境医学会は、日本学術会議協力学術研究団体の一つであり、我が国の宇宙航空医学・環境医学の研究と開発を促進し、その成果を広く社会へ普及還元することを目的として発足した学術団体です。学会員は医師、宇宙航空医学研究者をはじめとして、宇宙航空研究開発機構関係者、航空産業の労働衛生担当者など多職種にわたり、宇宙航空医学領域における研究の促進、社会啓発活動、認定医制度の運営などを通じて、宇宙航空環境における健康課題の解決に向けて積極的に取り組んでおります。

 本学会の歴史は古く、その発足は1955年(昭和30年)となります。第1回大会は同年11月に東京慈恵医科大学で開催されました。年次大会を日本大学が担当させていただくのは2014年第60回大会の日本大学医学部衛生学教室教授の岩崎賢一大会長のとき以来となります。
 今回、このような歴史ある学会の大会長を承りまして、2022年(令和4年)11月24、25日に東京渋谷にて第68回の年次大会を開催させていただきます。

 今大会のテーマは「上を向いて」です。
 小生の生まれ育ちました渋谷界隈でも近年はスマホを見ながらうつむき歩く人々が多くなりました。また2019年暮れからのコロナ禍がいまだに続いており、ついつい心も身体もうつむきがちかも知れません。そんな時だからこそ、ぜひ「上を向いて」、大きく広い空を、そしてさらにその先に広がっている宇宙を皆んなで感じよう、という願いをこめました。
 学会場の渋谷区文化総合センター大和田には渋谷随一の「プラネタリウム」が備わっております。以前、渋谷には東急文化会館というビルの階上に五島プラネタリウムという名所がありましたが渋谷駅の再開発にともなって終業となりました。代わって今はこの渋谷区文化総合センター大和田に渋谷随一のプラネタリウムがあります。本学会にとって最もふさわしい会場という思いで選ばせていただきました。

 今大会では、この日本宇宙航空環境医学会の大きな推進力である若手会員と学生会員の皆さんが意欲的に最先端のセッションを組んでくれています。なんと期待すべき嬉しいことでしょう。そしてまた、長年にわたりJAXAやNASAにおいて第一線の活動を担っていらっしゃる先生方の貴重なご講演をはじめとして、基礎から臨床にいたるさまざまな宇宙・航空に関するセッションを予定させていただいております。さらに我が国で初となるであろう韓国宇宙航空医学会との連携もあります。コロナ禍が長引く2022年ではありますが、ぜひとも今大会が元気に開催され、皆様が「上を向く」一助になればと存じます。

第68回日本宇宙航空環境医学会大会・大会長
日本大学医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野  診療准教授
野村泰之